《第2回》ファーストステップ 用語理解①
基本用語の習得
こちらの記事を掲載しているBIZVAL MEDIAのPC版にはタグ一覧が表示されるのをご存じでしょうか。
今回はその中からピックアップした知っておきたい基本用語4つと、その他押さえておきたいM&A用語1つをご紹介します!
このようにページ右側にタグ一覧が表示されます。
ピックアップ用語5選
①TOB(Take Over Bid) =株式公開買付け
買付期間、価格、買付予定株数などを公表し、証券取引所を通さずに既存株主から直接株式を短期間に大量に買い付けること。
その目的は公開企業の支配権や経営権の取得、強化であることが多いことから、市場価格に対して対価を上乗せしTOB価格を設定することが多い。
これを「買収プレミアム」「コントロール・プレミアム」という。
②MBO(Management Buyout) =経営陣買収
企業の経営者や幹部社員が、その企業の一部または全部を買収し独立すること。
現在の経営者が株式を買収することで経営権を握るため、
従業員から受け入れられ易く、中小企業の事業承継において活用されることが多い。
※
TOBでは外部の第三者が対象企業の株式を既存株式から買付けるのに対して、
MBOでは内部の者が自社の株式を買収する点で大きく異なる。
③事業譲渡
会社そのものを売買するのではなく、会社の中の必要な事業に関連する資産や負債のみを売買する方法。
複数事業のうち特定の事業だけ譲渡したい場合や、潜在的な債務を切り離すことを目的とし、売り手企業のオーナーは譲渡した事業に対する支配権を失う。
土地建物などの有形固定資産、売掛金・在庫などの流動資産、営業権 (のれん) 、人材・ノウハウといった無形資産も譲渡対象となり、買い手企業にとっては必要な部分のみを取得できるメリットがある。
④株式譲渡
株式を売買することによって経営権を移転させる方法。
会社名や会社が持っている債権債務、契約関係等は引き継がれるため、株主が変わった以外に対外的な大きな変化はない。
取引先や従業員が安心できるような相手先が買い手企業となった場合、事業がそのまま承継できる可能性が高い。
売り手企業をまるごと引き継ぐ故に、簿外債務などが発覚する等のリスクを避けるため、事前調査(デューデリジェンス)が必要となる。
手続が簡便で迅速なため、中小企業のM&Aでは最もポピュラーに用いられる。
⑤PBR(Price Bookvalue Racio) =株価純資産倍率
1株あたりの純資産で株価を割った値のこと。
この値が1を下回ると、その株価は解散した価値よりも割安ということになる。
そのため、株式市場で買収し解散させ、資産を換価して分配を受ければ買収価額以上の分配を受けられる。
本を開いてみましたが、、まだ早すぎました。。。
活用編
それでは早速今回の用語が入った記事を読んでみましょう!
ご用意した記事はこちら。
↓
HISの挑戦とユニゾのTOB対抗策
上記5つの用語の中から①②⑤が出てきます。
18年9月の記事ですので内容は過去のお話しになりますが
用語理解が進んだことで読み易くなったことをご実感いただけると思います。
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さて、いかがでしたか?
このような形で知っていると便利な用語をご紹介する回を度々設けてまいりたいと思っています。
次回予告
《第3回》はリフレッシュ回として弊社オフィスをご紹介します。
原宿のオフィスから最高の景色を皆さまにシェアできればと考えていますので、ぜひ次回もご覧くださいませ。
お楽しみに。
―次回更新予定:3月25日(木曜日)