中小企業がアドバイザーを起用した場合のM&Aプロセスと所要時間
M&Aが成立するまでの流れをよく理解できるように、中小企業のオーナー経営者が、自社を売却するにあたりM&Aアドバイザーなどの専門家にサポートを依頼する場合、どういった流れで進み、どのくらいの時間がかかるのかを説明いたします。
一般的なM&Aプロセス
M&Aを進めるための一般的なプロセスは図表1のようになります。ただし、事案によっては、一部の手続きを省略したり、一部の手続きを何度も踏んだり、一部の手続きを完結化したり、反対に、一部の手続きに特に多くの時間をかけたりするため、必ずしもこのプロセス通りにいくものではありません。
M&Aにかかる時間
M&Aプロジェクトは個々の事例ごとに進行スケジュールは異なります。例えば中堅・中小企業のM&Aであれば、売却側のオーナーに専属でつくM&Aアドバイザーが複数回の面談を通じて、初めてオーナーの中にM&Aへの気持ちが固まるのが一般的です。その段階を経て、アドバイザリー契約を締結し、M&Aプロジェクトとしてスタートすると、そこからM&A成立までにかかる時間は、最短で3ヵ月程度、通常では5ヵ月から9ヶ月ほどかかります。
M&Aの各プロセスに関する解説はこちら
おわりに
これだけの内容をトラブルなく進めるために、中小企業がM&Aを進める際、M&Aアドバイザーに依頼することが多いのです。